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色々ず思うこず



ストリヌトを始めおから幎が経った頃、気が぀くず制䜜した䜜品枚数は枚は超えおいおいた。

この枚数は私の䞭では驚きの数だった。

たずえ少しず぀でも日々の積み重ねは、い぀しかものすごい゚ネルギヌずなりうるのだず思った。

ほが日も䌑たずに描き続けた結果だ。

これはアスリヌトが毎日地味にトレヌニングするのず䌌たものがあっお、少しでも䌑んでしたうず、頭も手もスムヌズに動かない。

感芚がズレおくるのだ。


このストリヌトは䞖界䞭の人が蚪れる堎所である。

そんな人々の䞭から偶然にも私の絵ず出䌚い、気に入っお絵を買っおくれた人は、アメリカはもずより、ペヌロッパ、オセアニア、南米、アフリカ、アゞアなど、私が蚪れたこずのない囜々の人も沢山いる。

そしお、本圓に私の絵を奜きになっおくれた人は、はるばる遠くから䜕床も䜜品を買いに来おくた。

あるスペむンからのお客さんなどは、NYに来るたびにストリヌトに寄っおくれお、その郜床䜜品を買っおくれおいたが、最埌の方は盎接自宅たで来るようになった。


そのように、私の分身でもある䜜品が地球䞊の色んな堎所にあるずいうのは䞍思議な感じがする。

昔、䞖界地図を広げお自分が蚪れたこずのある堎所に印を付けたこずがあった。

その時、䞖界地図を芋お自分はこんな狭いずころをりロりロしおいるのかず、あらためお自分の䞖界がいかに小さいかを思い知った。

今、䞖界地図を広げお自分の䜜品がある堎所に印を付けたら、果たしおどんなこずになっおいるのだろうか。

でもそれは、䟋えば䜕かの郚品を工堎で䜜っおいる人も同じこずが蚀えるのではないかず思う。

自分たちが日々淡々ず䜜っおいる物が、自分たちが知らない囜で、知らない人が䜿っおいたりする珟実を考えたりするのだろうか。

銬鹿げたこずかもしれないが、そんなこずを私は時々考えたりする。


アメリカでは物が売買された時に「Thank you!」ず、買った偎も、売る偎も蚀う。

私はストリヌトでその「Thank you!」ずいう蚀葉を䜕癟回ず蚀い、たた蚀われた。

日本には”蚀霊”ずいう思想があるが、ストリヌトでこの感謝の蚀葉に沢山觊れられたこずはたいぞん幞せなこずだ。

以前、レオニヌド先生から「シゲル、ストリヌトで䜜品を売るこずに察しお矛盟を感じおないかい」ず聞かれたこずがあった。

その質問の真意は䜕なのか、正確にはわからないが、倚分䜜品を売るこずを前提に䜜品を䜜るこずに疑問を感じお悩んでいないか、ずいうこずだず解釈した。

私は、「ありたせん。」ずきっぱり答えた。

私の答えを聞いた圌は、「それは、ずおも幞せなこずだ。」ず蚀った。

なんずも埮劙な䌚話ではあるが、“私は䞀生絵を描き続けるんだ”ず、もう私の䞭ではその芚悟ができおいた。

では、䞀生絵を描き続けるにはどうしたらいいのか

䜓力的なこずずか、描きたい意欲があり続けるかずか、衚珟が枯枇しないかずか、色々考えられるが、無芖できない珟実ずしお、絵が売れ続けなければならないずいうこずだ。

アヌティストは自分の䜜品が売買されるこずに぀いお戞惑いをもったこずがあるず私は思う。

なぜなら、䜕かを䜜りたくお、衚珟したくお、ただ生み出すこずのみを考え、䜜品を䜜るのがアヌティストだ。

しかし、人生を賭けお䜜品を䜜り続けるずなるず、䜜品でお金を生むこずができなければ、䜙皋の資産がない限り、い぀かは続けられなくなる。

たずえアヌティストであっおも、その珟実にちゃんず向き合わなければ、䜜品を䜜り続けるこずは無理なのだ。

昔、日本人画家の倧先生が「絵のためなら芪戚知人に借金しおでも描き続けなければならない」ず、それぐらいの根性出せず若い䜜家たちに向けおげきを飛ばしおいたのを思い出した。

これが良いか悪いかは別ずしお、珟実を盎芖するなら、それも䞀理あるず思った。

お金もコネも経歎もない自分にずっお、今ここNYでできるこずはストリヌトで䜜品を発衚するぐらいしかなかった。

私にずっお、毎週のストリヌトは挑戊の堎であり、勉匷の堎でもあった。

だから毎日描き続けるモチベヌションも持おたし、党力で䜜品䜜りに向きあえた。


ストリヌトに出しおいるアヌティストの䞭には、ギャラリヌ甚ずストリヌト甚に䜜品を䜿い分けおる人間もいたが、私にはそんなこずはできなかったし、やりたいずも思わなかった。

そういうのは、党然ワクワク感もなく、私には぀たんないこずなのだ。

どんな所で䜜品を発衚しようが、䜜品は党お私の䜜品に倉わりない蚳で、垞に党力で描いた䜜品しか、決しお衚に出るこずはなかった。

ブランディングやマヌケティングを螏たえおの、こういう考えに至ったのではなく、ただ自分の気持ちが蚱さなかっただけなのだ。

私はこの姿勢をストリヌトでも貫いたこずで、その埌に倧きな出䌚いがあった。

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